2013年7月30日火曜日

ヘルスリテラシ―におけるソーシャルメディア

WebMedCentralで公表されていたブリーフレポートのメモです。
ソーシャルメディアとヘルスリテラシーという観点からの話で面白そうだったので読んでみました。

On Social Media in Health Literacy[1]



ソーシャルメディアは利用者が適切な意思決定を行うのに必要な健康情報やサービスの(1)収集と(2)処理、理解する能力の向上に潜在的可能性がある。
しかしそれは特にその二つの能力の内の一つ目、健康情報を得る/アクセスする能力であり、それはソーシャルメディアによってすぐに向上されうる。二つ目の健康情報を処理し理解する能力はウェブ中に広がる様々な要因による。つまり、コンテンツの質や健康情報の提示とその情報の標的集団のヘルスリテラシーレベルとニーズにどの程度合っているかということである。

バイラルソーシャルマーケティングはソーシャルメディアの強みであり、そして健康教育やヘルスプロモーション、社会事業で重要な役割を果たす (Gosselin & Poitras 2008) 。
例えば、バイラルマーケティングやソーシャルメディアはトルコでのコンドーム利用の促進に成功した(Purdy, 2011)。


2011年のONS(Office for National Statistics)レポートによればイギリスでのモバイルインターネット利用はすでにおよそ50%である。
スマートフォンやそのアプリは急速に、そして根本的にヘルスケア、特に慢性疾患を持った患者のケアを変えた (Kamel, 2011)(Leslie, 2011)(Kamel, 2011)


ソーシャルメディア戦略はソーシャルメディアテクノロジーをエビデンスのあるオンライン資源につなげること、新しいアプリケーションを適切な利用集団に用いること、ヘルスコミュニケーションの最適な実践を取り入れること、ヘルスリテラシーの問題を関連のあるソーシャルメディアのコンテンツで取り組むこと (Kamel, 2005)(Metzger & Flanagin, 2011)(Chris et al., 2011) 。


今日、問題はもはやソーシャルメディアをヘルスリテラシーのために利用するかどうかではない。
むしろ問題はどのソーシャルメディアを利用するか、 どうしたら最適に行えるかである。



ブリーフレポートということで内容はあっさりしてましたがソーシャルメディアによる健康情報の収集能力と、処理し理解する能力の向上に関して2つに分けている所が、ついついヘルスリテラシーという一つの能力として考えがちな私には参考になりました。
次こそは原著を読まなければ。



[1]:Kamel Boulos M N. On Social Media in Health Literacy . WebmedCentral HEALTH INFORMATICS 2012;3(1):WMC002936

0 件のコメント:

コメントを投稿