2013年8月6日火曜日

慢性疾患管理でのソーシャルメディア利用による健康アウトカムと関連のある効果

慢性疾患の自己管理という観点からソーシャルメディアを利用するという文献はちらほら見ますが、しっかりと読んだことが無かったのでその文献レビューを読んでみました。今回はそのメモです。
Health outcomes and related effects of using social media in chronicdisease management: A literature review and analysis of affordances[1]



背景
保健医療消費者は様々な健康情報を求めてインターネットに頼り、また、インターネットへのアクセスが可能であれば慢性疾患患者は状態を管理する健康情報資源のによってソーシャルメディアの恩恵を被るだろうとレポートで強く報告されている(Fox, 2011)。

患者中心や、個人に合った情報が主な面であり、それによって情報そのものではなく情報の共有が注目されている(Kamel & Wheeler, 2007)(Kaplan & Haenlein, 2010)(Boyd & Ellison, 2008)


レビューの目的
以下のエビデンスを評価する
・慢性疾患の管理にどのソーシャルメディアが利用されているか。
・どの慢性疾患(や人口統計学上)においてソーシャルメディアが利用されているか。
・どのようにソーシャルメディアが利用されているか。
・ソーシャルメディアの利用に関わる健康アウトカムやその他の効果は何であるか。
・これらの関連を決定するために使われている研究方法は何であるか。
・どのようにソーシャルメディアの特定のアフォーダンスが健康アウトカムやその他の効果と関わるのか。


結果
文献抽出(N=19) 
7つの主題内容分析(thematic content analysis)を用いた質的研究
3つのRCT
1つの無作為化縦断デザイン(randomized longitudinal design)
1つのシステマティックレビュー
7つのミックスメソッド

単独の慢性症状に着目しているもの(N=11)
5つのがん(内2は乳がんに特化したもの)
3つの状態に関連する慢性疼痛
1つのHIV/AID
1つの糖尿病
1つの関節リウマチ
その他複合的な症状などに着目しているもの(N=8)
複合的なものの中でも共通して報告されるものは1番に乳がん、2番に関節炎、3番に線維筋痛症


Web2.0より早くから存在していたものPredicessor(N=12)
OSG(Online Support Group)
OSGの利用は複数のカテゴリに当てはまる
ソーシャルサポート、情報の検索/洞察、情報/経験の交換、肯定的な意味の発見、比較/認識、他者の助け
OSG利用者はエンパワメントされた患者になる(van et al., 2008)(van et al., 2009)
利用者はかなり能動的にも受動的にもなりうる(Setoyama, Yamazaki, & Namayama, 2011)

SNS(N=5)
→サポートetc

Blogs(N=1)
がん患者にとってブログは感情のコントロール、問題解決、情報共有のために使われている(Chung & Kim, 2008)。

Vartual Worlds(N=1)
ヘルスケアへのアクセスが困難な人や、対面の場参加することが難しい人などのうつや慢性疾患に効果的な介入が可能。


このレビューで示された効果と健康アウトカムのカテゴリ
・参加(Engagement/participation)
・社会的交流(Social interactions)
・特定の疾患に関する知識への効果(Effect on disease-specific knowledge)
・心理的影響(Psychosocial impacts)
・身体状況への影響(Physical condition impacts)

参加
ウェブサイトへの積極的な参加が増えることと、実際の世界でのサポートに関するソーシャルネットワークが少ないことは正の相関がある(McLaughlin et al., 2012)。
オンライン介入に積極的に参加する利用者に影響を与える要因を調査する2011年のレビューで、統合的なソーシャルツールやソーシャルサポートは患者にとってより自分に合った介入として働くことが示された。このことが利用者の積極的な参加をもたらす(Schubart et al., 2011)。

社会的交流
・ピアサポート
・エンパワメント(ネットワークの構築、社会に対する受容と所属、理解と承認)
・情報共有

特定の疾患に関する知識への効果
特定の疾患に関する知識の向上は、慢性疼痛患者に対する相互作用のあるソーシャルサイトの概念デザインの中で最も強調されるものであり、それによって利用者は宣言的知識や事実に基づく知識を構築するために情報を求める。
このことは利用者が疾病管理の際に、情報を適応させることを可能にする(Schulz, 2009)

心理的影響
情緒的負担、不幸、痛みを引き起こす恐怖感、うつ、不安やストレスは、慢性疼痛患者に対するカスタムソーシャルネットワークサイトの介入を利用することで良くなると統計的に考えられている(Ruehlman, Karoly, & Enders, 2012)

身体状況への影響
普段の治療と比較して、オンラインの慢性疼痛管理プログラムを行っている人は痛みの激しさ、痛みに関連する干渉、知覚している障害が統計的に有意に向上した(Ruehlman, Karoly, & Enders, 2012)。
患者のニーズに対する個人に合った介入が実際の痛みや活動制限の向上をもたらす(Schulz, 2009)。


アフォーダンス
Identity
自己呈示(self-presentation)
匿名性の利点や欠点

flexibility
時間や場所を選ばない非同期性のコミュニケーション(asynchronous communication)

structure
apomediary”としてのソーシャルメディア=患者が状態の管理をするのに関連のある正確な情報に誘導すること(Hesse et al., 2011) ※apomediation
ソーシャルメディアによる誘導の促進という考えは様々なレベルで起こる。
慢性疾患の管理におけるソーシャルメディア利用は、自己誘導(ブログによる情緒的カタルシス)、ピアトゥピアの相互作用による促進、外部資源による誘導になりうる。
ある研究はピアトゥピアの相互作用と外部による促進(専門家の導入)を比較している(Klemm, 2012)

Narration
ブログを筆頭として特に情緒的サポートになる。

Adaptation
慢性疾患患者は症状や期間によってニーズが変わるのでその管理に多様性が必要である(van et al.,2008)。
HIV/AIDの初期段階では情報ニーズが高く、共有やネットワークの構築が重要である。しかしながらそれが進行すると情報ニーズが減り、ソーシャルメディアは関係性の強化やサポートのための役割が大きく増す。それゆえ、その役割はその時の患者のニーズに沿って変わる。患者は自分の状態と折り合いをつけると、ほとんど情報媒体には頼らなくなりソーシャルメディアの利用を止めることがある(Shigaki, 2008)


考察/結論
制限やアフォーダンスについて…詳しくは省略



apomediationという言葉はここで初めて知りました(Health2.0やMwdicin2.0の文脈ではよく取り上げられていたみたいですが気にしていなかったのでしょう...)。ソーシャルメディアによって情報の仲介者(専門家など)を持たないが、案内する場(友人など)が生まれたということ(?)だと思いますが、仲介者を持つことと持たないことによる情報の流れや質、利点、欠点などはしっかりと明らかにしておきたい所です。この部分については元の論文で確認しようと思います。


[1]Merolli M et al. Health outcomes and related effects of using social media in chronic disease management: A literature review and analysis of affordances. J Biomed Inform (2013), http://dx.doi.org/10.1016/j.jbi.2013.04.010

1 件のコメント:

  1. 過去3年間のHiv病、特に苦痛で食べ難い、咳が悪夢、特に1年目この段階では、免疫系は著しく弱まり、日和見感染症にかかるリスクははるかに大きくなります。ただし、HIV感染者全員がエイズを発症するわけではありません。私は早期死亡を避けるためにARVを服用し始めましたが、いつか癒されると神に信じていました。Hivの特許として、チャンスを減らすために抗レトロウイルス治療を受けることをお勧めします。ウイルスを他の人に感染させることについて、数週間前、漢方薬によるHiv治療に関する情報が得られるかどうかインターネットで検索しました。検索で、Hivから癒された人の証言を見ました。彼女の名前はAchima Abelardでしたそして、他のヘルペスウイルスの特許であるTasha Mooreも、この同じ男性について証言しています。DrItua Herbal Centerと呼ばれます。私は証言に感動し、彼のEmail.drituaherbalcenter@gmail.comで彼に連絡しました。私たちはおしゃべりをして、彼が私に命じた薬草のボトルを私に送った。彼が私に指示したとおりに飲んだ。薬。私は彼に永遠に感謝しています。Drituaherbalcenter。ここで彼の連絡先番号+2348149277967 ...彼は、彼が次の病気を治すことができると確信しています。緑内障、脳腫瘍、乾癬、白内障、黄斑変性、心血管疾患、慢性下痢、肺疾患。前立腺肥大、骨粗鬆症。アルツハイマー病、
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