2013年8月6日火曜日

Apomediation

前回触れたApomediationについてのメモです。
このApomediationはMedicine2.0の主要なテーマの一つとして論文(編集後記)

Medicine 2.0: Social Networking, Collaboration, Participation, Apomediation, and Openness[1]

で取り上げられています。



Apomediationとは学問上での議論の中で“Web2.0という言葉を避けるために創られた”社会技術論の用語である。それはユーザーが信頼・信用できる情報やサービスを認識するための3つ目の方法を描く。
1つ目に、仲介intermediaries(仲介者、ゲートキーパー)を使うこと。例えとしては、関連のある情報を提供する医療専門家や、専門家によって審査された情報だけを含むウェブポータルがある。

2つ目に、完全に仲介者を通さないこと。このことは普通、中間排除disintermediation言われる。例えば、ウェブ上で情報を探している患者や、旅行代理店を介さず飛行機の予約システム上で直接予約する旅行者である。

Web2.0時代に普及する3つ目の方法が中間排除の特別な形である:人々がゲートキーパーとしての伝統的な専門家や権威者にほとんど頼らずに、代わりにapomediariesから案内を受け取る情報探索戦略
仲介intermediaryとapomediaryの違いはintermediaryは情報と消費者の間“in between”に立ち、最初に情報を受け取るのには必要な存在であるということを意味し、結果としてそのintermediaryの質や信頼性は消費者が受け取る情報の質や信頼性によって決まる。
反対に、apomediationは消費者を何も必要とせず、仲介されている情報を変えたり選んだりするための限られた個々の力を持つ?質の高い情報やサービスに案内するためにそばに立つ“stand by”人やツールである。

人はapomedationとintermediationのモデルの間を行ったり来たりする。


保健医療の文脈では、disintermediationは消費者自身の健康データや一般的な医療情報へ自由に直接アクセスできることを意味する。

仲介者の伝統的役割は諸飛車を関連があり信用できる情報に案内することである。その仲介者を通さないことの主な問題は消費者が大量の情報を前に途方に暮れることや、誤っているまたは関連が無い情報を入手することである。Apomediation理論は“apomediaries”が部分的にintermediaryや、ユーザーに関連があり正確な情報を“push”または“guide”する役割を引き継ぐことができる。

Apomediation理論はユーザーや友人のようなapomediaryは付随的な信頼性のキューやメタ情報を提供しながら、デジタルメディアのネットワークによって与えられるたくさんの情報からユーザーの案内を手助けするとしている。例、アマゾンンの消費者によるレートなど。

The Dynamic Intermediation-Disintermiation-Apomediation model (DIDA) によれば消費者がapomediationまたはintermediationのどちらの環境を好むかはかなり状況次第であり、apomediationに対する消費者の好みを決める重要な変数は自律性や自己効力感、情報やサポートが求められる特定のエリアにおける知識である。
例えば、がん患者ははじめ情報ニーズを満たすためにintermediaryを好むかもしれないが、自律性、自己効力感、知識の増加に伴って、その患者は信頼のできる情報のために後になってWeb2.0アプローチを好むかもしれない。

apomediationは専門家にとっても重要であり、以前はブローカーを経た文献検索も今は自分で検索できる...以下省略



apomediationという言葉は2000年後半から文献上に出ていますが、日本では全く認知されていないので(そもそもMedicine2.0が...)日本語にしたらなんと言うのか難しいです。
しかし言わんとするところは分かりました(訳が?のところもあるのですが)。
ソーシャルメディアによって情報の流れが多様化しましたが、今回3つの方法という点で簡潔にまとめることができて頭の整理にもなったと思います。


[1]Medicine 2.0: Social Networking, Collaboration, Participation, Apomediation, and OpennessJ Med Internet Res 2008;10(3):e22


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